筆者:吉田哲也
ヤミ金に支払わなかったら、「取立て」に来るんじゃないか。当然の不安です。
しかし、ヤミ金は、そのほとんどが東京、大阪などの大都市に紛れています。彼らは、どうあっても表に出ることができない人たちなので、目立つわけにはいかないのです。
使っている口座は他人名義であり、架空口座です。携帯電話についても、他人名義です。そして、ころころと口座、電話番号、住所、業者名を変え、転々としているのです。
そういう人たちが、果たして、顔をさらして「取立て」に来るでしょうか?冷静に考えれば「そんなことがありえない」ことが、すぐに分かります。
彼らの商売は、100人のうち何人かが「脅し」に屈して払ってくれれば十分に儲かるものです。どう「脅し」ても払ってくれないならば、そういう人を「脅し」続けるのは、ヤミ金にとっては全く無駄なことです。彼らは、金につながらないことを続けるほど暇ではありません。
そういうヤミ金が、交通費を払って「取立て」に来るでしょうか?考えられないことです。
ヤミ金の嫌がらせは、ご近所、職場への脅迫、頼んでもない宅配、消防への通報、電報、電話などによる脅迫にとどまります。彼らにできるのは、金のかからない「嫌がらせ」だけです。こうした嫌がらせは、いずれも犯罪です。告訴などをして、毅然とした対応をしましょう。